トリマーになりたかった理由はもちろん自分のワンちゃんをきれいにして、アレルギーの皮膚を
なんとかしたいという思いからでした。それと同じく、保護犬の子達をきれいにすることで、
里親さんが早く見つかるお手伝いをしたいという思いがありました。
6ヶ月間のトリマー養成科を終えただけでは、まだやれる自信がありませんでした。
真っ黒ブラックなお店で1ヶ月働いて、できる犬種は限られていて、
時間もかかってしまうけど一人でもできるという自信がつきました。
分からないこと出来ないことは教えてもらってできるようになるしかない。
要は考えているだけじゃなく、行動することが先決なのです。
以前から気になっていたNPO法人の保護団体に早速電話をしました。
ボランティアは散歩ボランティアや掃除やシャンプーがあり、
私は自分のできる範囲を話し、シャンプーボランティアを希望しました。
後日、履歴書を持って面接という流れになりました。
ボランティアは初めてで、履歴書持参の面接と聞いてびっくりしました。
面接の結果、週に1回でシャンプーボランティアをさせて頂くことになりました。
ボランティアなので交通費ももちろん自己負担です。
そこの団体はトリミングサロンも併設しています。犬の幼稚園も併設しています。
多数の保護犬が常時いると同時に、幼稚園に来ている子もいてたくさんのワンちゃんがいます。
10時から16時か17時まで。4〜5匹/日のワンちゃんのトリミングです。
爪切りやシャンプーをさせてもらう時に、元保護犬の○○ちゃんです。とワンちゃんを
紹介されます。元保護犬??ん?と思いつつ爪切りだったり、
シャンプーをさせてもらうのですが、
まだまだ駆け出しなので何かと時間が掛かってしまいます。
ワンちゃんの負担にならないように短時間で済ませることと、
時短は売上に直結することを教えてもらいました。
しかしながら、ここではボランティアなので私は売上は考える必要はないなと思いつつ。
いつもは週末のボランティアでしたが、1度だけ平日に行き、
里親さんを探している保護犬の子のトリミングを5匹/日をさせていただきました。
充実した疲労感を感じながら帰路についたのを覚えています。
元保護犬というニュアンスにどこかしら違和感を覚えながら、時々元保護犬でもない子の
シャンプーだけなどをすることもありました。この子ってトリミングサロンのお客さんの
ワンちゃんだよな?元保護犬の子も今は家族がいて、トリミングに出してくれて
いるんだよな・・。保護犬のシャンプーボランティアと違う気がする。
12月はトリミング業界は一番忙しい時期です。12月のある日、新規のお客さんが2匹の
ワンちゃんを連れてきていました。2匹とも高齢でした。その1匹を頼まれ、お客さんの
ワンちゃん・・しかも新規の、私でいいのかなと思いつつ始めました。
爪切りをしてシャンプーをしました。しかし、私はあちこちにある毛玉に気づかずに
シャンプーしてしまったのです。見た目は全然気づきませんでした。
全身のチェックを怠ってシャンプーを先にしてしまい、背中も耳の下も脇にある
毛玉がほぐせなくなってしまい、当然ワンちゃんも引っ張られるため痛くて嫌がります。
飼われているワンちゃんで、こんなに毛玉のある子は、私の短い経験の中では初めてでした。
どれだけトリミングしてないのか、私の手には負えずその店舗のトリマーさんに
代わってもらいました。学校ではまず全身チェックをしてから、と教わっていたのに
すぐにシャンプーするクセがついてしまっていました。
本当に痛い思いさせてごめんね、と反省です。
ボランティアをするのはまだ時期尚早だったのだろうか?
まだまだチェックしてもらわないといけないし、自分がやってることが、
自信をもってこれで大丈夫と思えることもあれば、これは大丈夫かな?と不安な
事もあります。お店のトリマーさんも忙しくみている暇もないのが現状です。
ボランティアでありながら、お金をもらっているお客さんのワンちゃんのトリミングを
するのは、お客さんにも悪いという気持ちになるし、私自信もお客さんのワンちゃんを
トリミングするのは何か違う気がする・・と思わずにはいられません。
自分の技術と知識が伴わず、思っていたボランティアとは違う方向にいってしまい
疑問が出てきて、1ヶ月間を空けました。その後また行きたいか否か。
自分の技量不足なのが、大前提ではありますが、ボランティアという名の下
いいように使われていた感がどうしても払拭できず、ボランティアは終了することに
しました。
コメント